現在、小学校で野球をしている子は、中学へ進学して部活の軟式野球部に入るか、シニアやボーイズといった硬式野球を選ぶかで迷っていませんか?
また、保護者の方々もどういった道を子供に進めてあげれば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
軟式、硬式は本人との相性もあるので、どちらが良いという答えはありません。
軟式、硬式問わず、良い指導者に恵まれ、指導方法が本人に合っていればどちらでも良いです。
ただ、軟式と硬式それぞれに、メリットとデメリットがあるのは確かです。
選択する際の参考にしていただければと思います。
軟式(部活)のメリット
- 経済的負担が少ない
- 同じ中学校の仲間と野球が出来る
- 肘や肩への負担が少ない
- 練習場所が学校なので通う必要がない
- 送迎やお茶当番など親の負担が少ない
軟式(部活)のデメリット
- 指導者が野球に精通していない可能性がある
- 指導者を選べない
- 高校に入ってから、硬式ボールに慣れるまで時間がかかる
硬式のメリット
- 『将来、高校野球や大学、プロで活躍したい』など目標を高く持った選手が多く集まる
- 高校野球でのスタートがスムーズ
- 自分に合ったチーム選びが出来る
- 中学校の部活との両立
硬式のデメリット
- 経済的負担が大きい
- 肘や肩など負担が大きい
- 練習場所まで通う時間がかかる
- 学校の部活との両立
- 専用の練習場所がない場合がある
中学卒業以降、投手がやりたいなら、、
中学生で硬式ボール投げ込むと、非常に負担がかかってしまいケガのリスクが増えると言われています。その関係で、軟式出身のピッチャーが活躍すると言われています。また、軟式出身のピッチャーは伸びしろがあると言われています。
甲子園球児は軟式?硬式?どっちが多い?
2018センバツ出場選手のデータ↓↓
硬式が約60%を占める。野手に関して言えば、硬式出身者の割合がさらに多くなります。
投手は、前述した理由もあり、軟式出身者の方が多いです。
『硬式野球の練習日は土日、平日は自主練』をどう考えるか
硬式野球の多くは、土日のみが練習日。(平日も練習をやっているチームもあるますが、、)平日は自主練とするチームが多いです。
逆に軟式野球(部活)は、平日、土日ともに野球の練習があります。
この練習時間の差をどう考えるか、非常に重要だと感じます。
軟式よりも硬式の方が、練習量が多く、激しい練習をしているイメージですが、実際に野球をやるのは土日のみ。逆に、軟式では毎日が練習。
硬式=『野球漬け』 のイメージが世間一般ではありますが、練習量をみると軟式もけっこう多いのが現状。
硬式は土日に集中的に練習して、平日は野球から離れる時間が出来る。逆に軟式は、ほぼ毎日野球をしながら過ごせる。
『平日の時間をどう使いたいか』で軟式、硬式を選んでいいのではないかと、個人的に考えています。
硬式では、平日他の時間にあてたり、違うスポーツに励む時間として過ごすのも良いかもしれません。野球では使わない動きを身体に取り入れてあげることで、総合的に身体能力が上がると考えるからです。
日本には、スポーツを複数やる考えが浸透していませんが、将来アメリカのように複数のスポーツを選択できるような環境づくりが個人的には、必要だと考えています。
中日ドラゴンズに入団した根尾昂選手。野球とアルペンスキーを両立し世界大会にも出場したのは有名な話。そういった両立ができる時間を作るのは、平日に練習のない硬式の特権なのかなと感じます。
近年は硬式が増加傾向
軟式
2007年度306,000人いた軟式野球部員は、2017年度約177,000人にまで減少しています。これは少子化による原因もありますが、他の競技に比べて軟式野球の減少率が極めて大きいものとなっています。
硬式
逆に、硬式野球は2017年度49,000人。軟式より人数は少ないものの、2015年より1万人増加しています。